
尊敬する牧師にお願いすることの一つは、「本棚を見せてもらえませんか?」
本棚にはその牧師の秘密が詰まっている。
説教の言葉、祈りの言葉、何気ない交わりでの言葉の数々は牧師の部屋から生まれている。
そしてその秘密は本棚にある。
昨年のバルメン宣言の学びをしてくださった徳丸町キリスト教会の牧師の本棚は、神学生時代から圧巻だった。
1年生で入学した私に、神学生になるということは「こういう本棚をつくることなんだな」と思わされた本棚であった。暫くその前で立ち尽くし、1.2時間じっとその前で立ち続けることが出来るなと思える本棚であった。
そういう本棚を、関東地区の他の主事にも経験して欲しい、またそれぞれの本棚を形成して欲しい、そう願い、また先生もお招きくださって関東地区主事6名で牧師室にお邪魔した。
本棚をしばし離れた後、奥さまが入れてくださったケーキとコーヒーでお交わり。
そこで先生の説教の葛藤や苦悩についても話をしてくださった。
このような簡単には見えない牧師の裏側を信頼して分かち合ってくださることに、心震えた。
先生の苦悩は、そのまま自分が考えないといけない苦悩で、先生の葛藤はそのまま自分が目を背けている葛藤ではないかと思った。
神学書の前でなす交わり。
私にもあの本棚にははるかに及ばないが、私の本棚がある。この本棚の前で苦悩し、聖書に向かい、言葉を捜し続けてきた本棚である。
ここに今の自分の全ての言葉の源があるのは事実である。